イナゴの口器
バッタの口(くち)

草(くさ)をむしゃむしゃ食(た)べる口は、セミのとはちがいますね。
上の写真(しゃしん)のいちぶを大きくしました。針(はり)のような口がもっとはっきりとわかりましたか。
セミの口器の拡大

セミのあたまの方から腹(はら)の方にのびている褐色(かっしょく)の針(はり)のようなのが口(くち)です。
セミの口器
 昆虫の口の形(かたち)は、それぞれの餌(えさ)の採(と)り方(かた)と深(ふか)い関係(かんけい)があり、餌を採りやすいような形になっています。

 セミ、ウンカ、ヨコバイ、アブラムシ、カメムシのように木(き)や草(くさ)の汁(しる)を吸う(すう)昆虫は、針(はり)のような形の口を持っていて、この口を木や草につきさして植物(しょくぶつ)に穴(あな)をあけ、植物(しょくぶつ)から栄養分(えいようぶん)をふくんだ汁(しる)を吸(す)い取(と)ります。針のような形の口は、管(くだ)になっていてるので、汁をすえるわけです。

 バッタの仲間(なかま)(トノサマバッタ、イナゴ、スズムシ、コオロギなど)は、草(くさ)をムシャムシャ食(た)べるので、かじるのに都合(つごう)の良(よ)い形をしています。

 チョウやガの仲間(なかま)は、幼虫(ようちゅう)の時には、植物の葉(は)をかじって食(た)べるので、ムシャムシャ食べるのに都合(つごう)の良い形(かたち)になっていますが、成虫(せいちゅう:おやのこと)は花(はな)から蜜(みつ)をすうので、ストローのような形をしています。

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昆虫の口(くち)の形(かたち)

問題4の答(こたえ)は、「はい」です。